9月号
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めに辿の写真をうつしに行った。国道一号線から枚方バイパスに人り宇治川を越え、木注川栢の少し南方の蓮池についた頃は、午後6時ごろの夏の太協が西山に落ちて、雲の花なりがあかね色に光っていた。木沖川の岸に茂った芦の群がりが暗い緑色◎に時間がたつにつれてその影を深くして行く。八月のはじめ、このテキストのたR 緑の茎に咲く大輪の花。このガラス器のハスの盛花をみると、およそ辿という感じから離れていると思う。淡紅の花と緑の小葉、小さい浮葉を水面に秤かせて「祈爽」といった咸心じのある盛花。こんなハスの盛花は水楊の必要もないほど手軽るに挿せる花である。花はそのままで三日間程度がいのち、ガラスに盛った水のすがすがしさ、この作品も述の常識を越えたいけばなであると息う。このハスには宗教的な感じは全然考えられません。そのわずか一時問ほどの間に私逹は池に人り蓮の葉、花と巻葉など、かなり多くの分量を切りとったが、川辺にある芦の茎やまこもをいっしょに刈りとって、そのときの印象を盛花として作ってみた。cの作品は芦に辿の葉、実などをとり合せて長方形の塗器に横に並べたが、これは写実的な慇じの盛花である。.. その昔はハチスといわれていた。迎の実がハチの巣の形に似ているのでこの名がある。ハチスが略されてハスと呼ばれるようになった。述は印度が原産地である。古い時代に中国より11本に渡米し3 c 嗜

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