9月号
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な七なか竃まど菊花型草型副流しこの七竃(蓄積科)の生花は沢山の枝の中から葉のよく締まった枝を選んでいけている。七月の末にいけたのだが葉が色付き始めていた。連日の猛暑にも耐えて、十日間菊とともに元気でいてくれた上に、だんだんと赤く紅葉し、深山の涼風を感じさせてくれた。ここ数年、人が手を加えて紅葉させた七竃が夏の内から化屋で売られているが、木のことをよく知った上で色付かせ、尚かつ長持ちさせる技術は大したものである。ただ、枝が太めなのはいいのだが、葉が大ぶりなのが多いので投入にすることが多い。日に日に色付く葉を愛でながら、このような山の枝を部屋にいけて楽しめることに感謝している。花器染付大鉢仙渓亘,lj10

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