9月号
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かさなる葉〈2頁の花V仙渓昨年夏、ケンチャンが「僕夏休みの宿題に竹能作りたい」と。家一応オジチャンが「一体どんな竹能が作りたいの」、ケンチャンは「家に長いのがあるやろ、あんなのがいい」それは祖父よりもっと前から家にあった竹能。家元オジチャンは「それなら細い割竹がいるな。幅五ミリほどで厚みに一J\ぐらいかな。又さんに行って割竹の作り方を聞いてこよう」ということになって二人で相談し合いながら作り上げられたのがこの竹龍です。ケンチャンもこれで竹鎚がどのように作られるのか体験できたよう。私も一度この竹能にと秋口の花材を集めてきた。三人の合作。花材黄花小菊(菊科)オレンジ色巾菊(菊科)熊柳(黒梅擬科)花器ケンチャン作竹慌家の近くの烏丸通には百合の木が多く植わっている。半はん纏てんの形をした(或いはTシャツにも見える)葉が好きで、よく立ち止まって見上げている。何行もの葉が軽やかに空に舞っている。気温が下がり、秋色に変わる頃も好きだ。丸葉の木(紅満作)の葉もお気に入りの一つである。大小のハiト形の業を手前に向けて枝を重ねると、人合作〈表紙の花〉隈子2

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