9月号
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ボlイなら三十年ほど前から使って鶏頭木幕花器この黒褐色の穂をつけた植物の名前を栽培業者は「ブラックボlイ」と言っていたそうだが、ブラックいた南半球の乾燥地の植物である。どうもおかしいということで、花屋さんと二人でよく調べてみると、英語名で「ミレット・パlプル・マジェスティl」だとわかった。ミレットは粟や黍、パlプルは紫色、マジェスティlは国王とい、っ香川味があるが、ここでは堂々としたとい弓香川味にとり「濃紫色の大粟」と考えればいいのではないかと思う。稲科の粟の仲間に、西アフリカ原産のブラック・フォニオという食用の雑穀がある。もしそう、だとすると、西アフリカでは、ブラック・フォニオでお酒を作ったり、主食にしたりしている栽培植物である。私は見慣れない植物に出会うと、その出生や来歴を気にするが、原産地での生態がわかれば、いけ方を考える手がかりになるのでる。とり合わせたのは鶏頭。その黒い小さい種子も食用になるらしい。そんな事を考えながら、木喜の緑をそえ、エジプトのカイロで買った金属製の鉢にいけてみた。花材ミレット・パlプル・マジェスティー金属製深鉢(エジプト製)花材の来歴仙驚11

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