9月号
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木賊蘭花型株分け主株木賊(研草)子株デンファレ木賊は土筆と同じ木賊科木賊属の羊歯植物で、世界各地に十五種分布している。日本にはそのうち九種が自生している。庭に植えられている木賊の外に小型の姫木賊、大型の水木賊等がある。いけばなに使われるのは主として大型の水木賊で節から多数の細い枝が出ており、常緑性の庭の木賊とちがって夏緑性で冬枯れする。出生としては大体直立性だが沼地に群生する水木賊の中には作例の副のように折れ曲がったものもある。そのような水木賊は真又は副などの要所に一本だけ使う。多く使うと花型が混乱することになる。留は切株の形をとるが、太蘭とちがって七、八本を束にして斜に切りそろえ、その後に控を挿し加える。これから初冬まで、主株の木賊に対して子株は季節を加味してとり合わせを考、える。クッカパラ6

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