9月号
451/608

しゅろちく2きぴ第三種郵便物認可桑原市守慶流いけばなテキスト術号1999年9月1日発行(毎月1回1H発行)桑原専度流家元発行定価五OO円が人にも伝わる花をいけたいという想いの方が大きい。一生のうちには何度も心が沈みこむことはあっても周囲にあるものの美しさで浮かび上がる。小さな花でもいい。丹念に表現された歓びの気持の伝わってくる花であってほしい。花材ミニ蕃薮帯黍カラテア花器小型白磁鉢モロッコ刺繍中国南部原産のaAVれ椋い欄竹は、明賢志異(清時代の蒲松齢の怪異小説集)の原本の挿画に所々で姿を見せる。文人の害粛の窓ごしに椋欄竹が描かれたりしているが、そんな部屋の中には必ず机上に筆硯紙墨がきっちり並び、その傍らの高卓には蘭の鉢が飾られている。椋欄竹は江戸時代(一六四五年)に日本に渡来して三百五十年の聞にすっかりH本になじんでいるが、私には未だに昔の中国の異国情緒を感じさせる木である。今まで椋欄竹はあまり使ってこなかったが南中国から一緒に伝わってきた様々な由来を想い起すといつか立花にも使ってみたい花材である。作例には立ち枯れた綜欄竹と細いが緑葉の茂ったのを使っているが、この花材の特色が生かこせむ&るA7らよんう、とり合わせはピンクの胡蝶蘭だけにおさ、えた。花材綜けし欄ずみ竹胡蝶蘭花器消炭色紬花瓶椋欄竹いほしは

元のページ  ../index.html#451

このブックを見る