9月号
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ふ、ヲあい背オーストラリアというと、日本に羊毛を輸出してくる園、歴史としてはイギリスの流刑地、風土としてはカンガルーのいることぐらいしか知ろうともしなかった。ところが三十年ほど前から珍しい植物が送られてくるようになった。そして花の万博頃から輸入がふえはじめてきたように思う。輸入花材をいけていると、この花は速い原産地の野や山でどんな季節に、どんな場所で咲いているのだろうといつも想像してしまう。想像していると行ってみたくなる。オーストラリアも十年来行く機会を作ろうとしているのだが中々実現しない。ジガスタも多分砂と石の乾燥地で生育して行く植物なのだろう。水分の葱献を防ぐため三角形の葉は表面積が小さく肉厚である。潤いに乏しい植物だが葉面のつややかなアンスリュlムを色としてそえるとしっとりとした感じが加わる。花材ジガスタアンスリュlム五種花器隅々までの色を八日頁の花〉ミ二番薮の赤の鮮やかさを見せるため、花材と花器だけでなく敷物の色と風合もよく計算されている。いけばなにも創造性や個性の発揮も求められてもいる。だが私は花と共に生きて行ど歓び花留一壷11

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