9月号
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3JるU3最近、ガーベラの品種のよいものが栽焙される様になり、大輪咲きの美しい花を練背用の材料として使う様になった。手にとつてみると、淡黄色、淡紅色、朱色などことに美しい。"染も大きくしつかりとして水楊もよく、これは楽しい花だなと息いながら、さて活けてみると、はじめにあれほど魅力を愁じた花が、全然、期往はずれの中凡ないけばなになる。皆さん、こんな舒験はありませんか。カー,ネーションの場^11でも同じことがいえる,五、六本手に持ったとき、新解な感じと明るい美しさが、花器に活けてみるとそれほどでもない、といった場合が、他の花の場合でもよくあるものである。これは、活け方が拙いのだろうか、花器との配合が悪いのだろうかと、しきりに考える。仝くそのとおり、花堺の閲係もあるし、ガーベラの花の使い方にもよる訳である。ガーベラという花は軽やかなモダンな感じ、茎の細く美しい線、そこにこの花の叉しさがあるわけで、大輪咲きや八重咲きとなると、派手な尖しさはあっても、ガーベラの怪快さは久われる様になる。ことに色を交えて数多く活ける楊合は、特に注意して、止血向きの花を多く仙わない様、側面の花を交えここに掲げた写て活ける様にする真のガーペラの様に、5本とも横向きにして挿すのも―つの力法であとかく派手に見えぬ様、しつくりと落粋きのある様に考えて活けると、怪やかに泊楚な美しさを見ることができる。花首の向けjjヽネの使い力によって、平凡な甘さをぐつと引きしめる訳であるナセア)の二種の盛花は、淡黄、紫紅の大輪咲きガーベラに、黄楳色のエチナセア(これは花びらをとりさった辞である)の2種。ガーベラとエチナセアの細い案が数多く立ちならび、右ガのガーペラのしつかりとした総の大葉でバランスをとつて、特徴のある花刑を作っているガーベラの色と形を使いこなす、そんなところに注意した盛花といえる。写rl.((ガーベラ)(エチガーベラ侑月1回発行桑原専慶流編集発行京都市中京区六角通烏丸西入桑原専製流家元1968年9月発行No. 64 いけばな

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