9月号
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関関(つつじ)花型副流し花器煤竹寸筒真、副、留という三本の線で花型が構成されているのが生花である。その恭本的な構成にこだわり枝葉を整理しすぎると痩せてぎすぎすした生花になる。葉のよく繁った枝の門然さをそのまま生かそうとすると、とりとめもなくぼってりとした霊古しい生花になってしまう。生花の構成が身につき、花材の性格がよくわかっていれば枝葉の整理の仕方で一瓶の生花は様々な表情を見せる。引をはっきり見せ、その花材の特質を生かそうとする所に生花をいけ上げる面白さ、そこに円分のいけばな観も表われてくるのである。作例の榔蹴は葉が小さくしまり、枝も細い米榔燭系の栽培品種だろうシ」固い、っ。残暑もきびしい九月の中旬、枝葉の聞を涼風が通り抜けるような生花を、と思っていけた一瓶である。9 刷J\

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