9月号
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とうもろこしドライフラワーを扱っている店には茶色や紫色の小さな玉蜀黍か売られている。玉蜀黍は大変種類が多いが、それは九千年前の古代オリエントの麦‘東南アジアで生まれ、五千年前に中国で稲作技術が作り出された米と並んで、玉蜀黍は南アメリカで七千年前に栽培され始めたという古い歴史かある。日本では黄色種のスィートコーン以外は栽培されていて‘夏の縁日で醤油の付け焼か昔懐しい香りと味覚になっているか、原産国の南米では粉にして薄焼きのパンにして食べている。それがトルティーヤで、肉や野菜を巻いて食べるのがタコス。油で揚げたり火で焙って上にチーズや豆、野菜をのせるとトスタード‘色々なものを二つ折りにはさんで油で揚げたのがケサティーヤ、として主食であり‘玉蜀黍で作った洒をチチャというか穀類の利用方法は他の大陸と変らない。話がいけ花からそれてしまったか‘玉蜀黍は十六世紀にポルトガル船が日本に持ちこみ、江戸時代には各地で栽培されており、季節感をともなった植物としてのイメージか定着している。作例は鶏頭と箸黍に紫色の玉蜀黍のとりあわせに、左右に把手のついている洋風土鍋といった感じの花器11次兵下段へあふとr11て玉蜀黍11

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