9月号
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白菊真二種挿花町花器焼締筒型花瓶黍にも色々な種類があるが、日本では黍団子でおなじみの雑穀の黍が栽培されていて帯状の長い穂の先は垂れ下がっている。黍の一種に花序の枝が長く伸びて先端にだけ小穂をつける変種パニクム・ミリアケウム・エッフスムという変種があって、それで管を作る国もある。日本の帯は、静黍や台湾の待萄黍で作られているが、いけ花に使うのは日本の箸おりしい。出生の直立した帯黍は真の花型に真、副、胴の三本を使うが、真はわずかに携め穂先は前後左右にひろげ、副は左に穂先をなびかせる。胴は穂の少ないものをえらんで真と副の聞の前方に穂先をなびかせる。作例に使った帯黍は完熟繁盛莱してしまったものを使っているが、本来は葉付を使ってその出生の姿を見せたい。かなり背の高い生花なので留側には小菊でなく中輪菊二本を留と控にとり合わせた。務留\ 9 会事室’市・J芳氏き会ドごぴ

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