9月号
205/608

クジャクソウあわもりそうcアリアムカラジュームシランカーネーションノゞがまc R緑の葉と白い花の配合である。淡泊な感じですがすがしい感じのする取合せである。アワモリソウ、カラジュームの白花白葉三種、夏季の花としてさっぱりした配合といえる。花器は腰高禄色の花瓶、盛花的な花形に関和する。庭のすすきの青葉を切りとって、それを中心に挿し、その前後に花材を挿す。二枚のカラジュームの葉が明るい感じをみせている。洋室のテープルを隅に置いてこの盛花を飾ると調和がよいと思う。バラは満開の花だが、こんな盛花にはつぼみの花よりも開花が効果的である。Rくじゃくそう、しらんの実つきの二種。くじゃくそうは洋花だが、明治時代から日本で栽培された古い花である。大輪咲きの花を「マリーゴールド」というが、香りが悪く一般的には好まれない。庭固の花として植え込みに多く使われる。平凡な形のものでこの瓶花も、あまり見どころのない作品といえる。しらんの葉と実をつけてどうにか澗子を出しているといった程度である。花を集めてマッス状にすれば味が出るのではないかと思う。この作品は掲載をやめようかと思ったが、取合せの参考にもと、とにかく収容することにした。写真はとてもよい。光りがよく使われている。リアムの茎に曲線があり中々面白い。数をあつめてみると組合せに変化があり特徴を見せている。この黒禍色の花瓶、手の直線とアリアムの曲線との対照がよく調和している。白花のカーネーションの流麗な調子がのびやかに見えてよいと思う。緑と白の組み合せ、対ページの白と緑の配色と同様なねらいである。はっきりとした色調の中に形に変化のある瓶花。花器との調和のよい花といえよう。夏季の花として適していると思う。cアバラ、@ Rすすき17

元のページ  ../index.html#205

このブックを見る