8月号
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ザルたまねぎgりそうえのζろむくげえのこλfさり旨りそう野つけそ革う、いつの間にか庭に侵入して玉葱は:::〈子供の頃、初夏に新玉葱が出はじめると、母がアンチョヴィと一緒にサラダを作ってくれた。小ぶりでまだ皮が淡緑色のとても香りの良い玉葱だった。神戸に住んでいたので多分淡路島産だったのだろう。今の玉葱と少し味が違うと思って調べてみるとやはりその頃とは別の品種である。玉葱は申央アジアの山地が起源だそうだが古代エジプトでピラミッドを築いた労働者が盛んに食べたそうである。日本で玉葱が生産されるようになったのは明治時代初期で、北海道と大阪府南部の泉州が大産地だった。そして農家では自家用の玉葱が茎を藁縄に括りつけられて軒先に沢山吊るされていた。作例に使ったのも、お弟子さんが自家用に作って納屋の軒先に吊られていたのを頂戴した。ヨーロッパでも古くから玉葱は縄に括りつけて保存していたので絵画のモチーフとして雑子などをとり合わせて捕かれている。いけばなとして荒縄付きの玉葱を使うなら、とり合わせはやはり野草ということになる。鳥脚升麻、唐辛子、鋸草、狗子+果\らいがよく合いそうである。一種だけ野草とは云えないが色彩の焦点として赤唐辛子をそ、えた。花器は焦をかたどった焼締めの皿とりあししようまのこ表紙の花Vなのだが少し高さが欲しいので細い葉純を巻いた台の上にのせた。花材玉葱唐辛子狗子草鋸草鳥脚升麻花器然型焼締皿スイlト・クイーン〈2頁の花V鉢の名札に「スィlト・クイーン」と書かれていたが、葉をよく見ると薩摩芋だし主もそ、つである。多分スイlト・ポテトから思いついた商品名なのだろう。以前から薩摩芋を半分に切って、切口を浅く水を張った皿の上にのせて、かわいい葉の出てくるのを楽しんだ。何でもないこんなものでも商品として売れるのかと感心したのだが久しぶりで見たのでいけてみたくなっどこにでも咲いていそうな花がいい。えのころぐさしも近所の空地の狗子革、咲き残った下きたアメリカ山午芳、向の矩火草、木樺の宗旦は中秋まで次々と咲き続けている。少しくすんだ朱塗のお椀にまずス摩芋を据えてみる。芋の部分の赤みが見えるように真直に立てて葉をそイlト・クインと名をつけられた薩やまごほうたいまっそうJμ。とりムロわせは表紙と同じよ、つに、2

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