8月号
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ひまわテイランドシア〈表紙の花〉パイナップル科の植物は乾燥に耐える種頬が多い。この科をアナナス科ともよんでいるが、ご存知のようにアナナスは葉の基部がロゼット状に重なり合って、そこに水を蓄えて葉の表面から水を吸収している。テイランドシア属もその仲間で地面にも生育するが木の枝に着生したり、電線にからまって群生している写真を見たことがある。そのよ、?なテイランドシアの娘は着生対象に絡まる役目をしているだけで葉から空気中の水分や長分を吸いとっているのである。興味深い植物だがこ、三年前から「エアl・プラント」という名称で図芸屋で売り出されている。表紙の作例に使ったテイランドシアは砂漠に地生する品種らしく根がないので風の吹くままにどこへでもころがって行く。もし砂地に根を下ろしていれば砂嵐のときには埋もれてしまうわけで、この植物の賢明な進化に驚嘆させられてしまう。ω聞くらいの緑色の葉は表面が銀色のベルベットのような毛に覆われていて、大変柔らかい色合いなので様々な色の花ととりあわせられる。作例では、このテイランドシアの葉色によく似た緑青のふいた手付コンポlトを使って向日葵をとりあわせてみたが、同じ原産地の南アメリ幅3m、一長さ12

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