8月号
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柄引八表紙の花〉梅雨時でさえ、霞む東山に見とれたり、二月の底冷えの夜、出すと濡れ縁に立って紅椿につもって行くのを飽かず眺めている。むし持さで評判の恵い京都の夏でも、協の水音を聞きながら原杭押さをしていると物憂い心地よきを感じて一人で悦に入っている。嫌いな季節がないのは有難い。冷房のきいた夏のリビングルlムには委譲を誘、フよ、フなとり合わせの花でなくてもいいだろう。それよりも水防げがよくて生きの良い快活な花をいけておく万がずっと気分よく眺めていられる。表紙の作例もそのような意図でいけた投入である。レモンイエローのカーネーションと、オレンジイエローの蕃蔽という配色は季節を問わず感じのいいものである。花器のガラスは無色透明なので、水の中の茎を比正しくないようまとまるような花引を考えたい。花材カーネーション話蔽花器無色ガラス花瓶二例此頃、次から次へと売り山される季節も定かでない新純のHAHは特別目立った特徴がないので名前が中々覚えられない。〈2氏の花〉器の色どりA,雪が降り2

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