8月号
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専渓材である。その用途も広く建築資材として、生活用器具として、美術的な装飾用具から食器、いけばなの花器など、あらゆる場所と用途に用いられる。ことに最近のガラス工芸の発展はめざましく、新しい考案と技術によって、創作的なガラスの芸術が生れつつある。年といわれる。メソポタミア、エジ。フトで創始されたガラスの製法が、やがてヨーロッパからガラスは世界各国で生産される範囲の広い素ガラスが作られるようになってから五000東洋に伝えられ、現代の文明を形づくる重要な素材となるまで永い歴史を経過してきた。私達のいけばなにも花器としてガラス器を使うことが多く、一般的な花器から美術的に水準の高い作品まで、多くの形、多くの種類のガラス器に花を活ける。したがってガラス器であるがゆえに、特殊ないけ方が必要であるという場合もあり、ガラス器によって用い方に変化が生れることも当然ということになる。① ガラス器といけばな.•,、毎月1回発行桑原専慶流No. 146 花器は赤褐色の透明ガラス器(イタリヤ),花は赤色のハレコニアと白大輪菊,1本の茎が美しく見える様に注意した。絹集発行京都市中京区六角通烏丸西入桑原専慶流家元1975年8月発行しヽけばな

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