7月号
529/579

ナリリlにとってかわったというの鉄砲百合蓄被花型行型二種挿花器白青磁角鉢初夏に入ると一輪咲の姿のよい鉄砲百合が出てくる。この季節だけの鉄砲百合である。毎年見付けたらいけているのだが、幾輪も花をつける鉄砲百合とちがって、いかにも白百合らしい。ヨーロッパの白いマドンもよくわかる。この一輪咲きの鉄砲百合の茎はあまり太くなく、適度にたわんでいるので私はいつも生花に使う。盛花や投入では表れにくいこの花独特の清楚だが優突な姿を見せてくれるのである。いけ終わったのを階下の表の聞に飾っておいたのだが、部屋の雰囲気を優しい香りに満たしてくれていた。鉄砲百合は真、副、胴の三本。蓄積は濃紅色のスプレー蓄積を使い、留と留の沈み、総問、控と四輪を、それぞれの位置に配した。従って百合三輪、蓄積四輪の計七輪にいけ上げている。手早くいければ、かなりの日数見られる生花である。仙粛真j~' 7

元のページ  ../index.html#529

このブックを見る