7月号
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ひa,うが水木という名仙fs水木は全国の山地に生えているそうで、私も見ているのだが、開花期以外はなかなか見分けがつかない。高さは二十れぐらいまで育つ落葉高木で、五月に小さい’円い花が房咲きする。水木科の水不属に分類されている植物で、いけばなによく使われるのは、幹の赤い珊瑚水木、山菜賞、山法師、花水木、白い球形の実のできる白玉の木などが同属の木である。同じ水木という名がついている上佐水木や日向本木は満作科の土佐水木属の落葉低木で、全く別種の樹木である。花材としての水木は、野生しているのを山から切竹山山してきたものが多いらしいが形の良いものである。太三二村ンぐらいの大枝を立花の真に使ったことがある。初夏の山野草をとり合わせたが、山の風趣を感じさせるいい姿だった。この投入には、白鹿の子百合より少し大きい「しずか」という園芸品種の百合をとり合わせた。一瓶の投入のうち、内の占める割合が多すぎたかもしれないが、あまりにも締麗に咲いていたので、多いのを承知の上で三輪を挿してみた。「しずか」が主になった初夏。花材水木しずか(白百合)花器紅褐色糊花瓶きんごさんしゅ申み鷲9

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