7月号
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モロッコという国映画や小説で親しみを感じている国モロッコ。だが実際にこの国のことは殆ど知らない。映両「カザ.フランカ」は何度か凡たが、この町がモロッコのどの辺にあるのかも知らずにいた。おそらく皆そうだろう。参妥のために位置関係をわかってもらえるように地図を描いてみた。紀元前からの古い王国で、フランスの統治領になっていたが.九五六年に独立し、ヱが復位した。地中海をはさんでスペインと向い合っているが国土の四分の三は大商洋に而している。のんびりしたいい国だが遠い。関空を出て十二時間、パリで一泊して翌朝の飛行機でモロッコの前都ラパトについたが時4+牢もあって一体何時間かかったのかわからない。空港は小ぢんまりしているが民族的なモザイクのデザインで美しい。公邸までは一時間はかからないがその付近は閑静なお邸町である。どの家も二、三千坪以上ありそうだが日本大使公邸は五千坪以上はあるだろう。青々とした広い芝生に大木が枝を大きく拡げている。あまり多くは知らないが、外国に旅して日本の大使館や公邸が立派だと、やはり嬉一時代しい気持ちになる。早速花材集めにまわったが内陸部とちがって花だけでなく、野菜や果物、魚類も大西洋でとれる魚類が豊富に売られている。公邸での仕事は大使御夫妻と大使館の広島椋の御霊力で立派にすませることができたが、外交{Fという仕事には国を背訴にした利存関係はあるにしてもお互同士の交際は大変親しいようであるoいた外交官が又他の国で一緒になった怜する。ラパトで日本のいけばなを紹介された外交官達から、その話題が次々と広がって行く。その意味で大変良い企阿を立てて下さったことを有難く感じている。モロッコはヨーロッパの人々の保養地として人気があるらしい。フェズやマラケシュに行くと、英語、フランス語、スペイン語、イタリア語と各凶の一言葉が飛びかっている。デモンストレーションの終った翌日古都フェズに連れて行って下さった。問月に着任された佐藤御夫妻もはじめてのことだそうである。Jつの固に駐在してラパトからフェズまでは二時間半ぐらいの道程だが沿道には長々と続くコルクの林、広い向日葵畑、麦畑は刈り入れが終って士肌色に変っている。遥か南にアトラス山脈が見えるが、そこまではゆるやかな起状が延々と続いている。あまりの広大さに何となく落ち着かなくなってしまう。フェズに若く。目的のメディナの入口プl・ジユル1ド門を一歩入ると通って来た広大な風景とはかけ離れた細い路地、路地に面した畳二枚分ほどの店が数限りなく並ぶ。メディナとい、つのはモロッコの都市の旧市街のことで厚い域壁に固まれた街で、その中は敵の浸入前fr,、ιA d人命F千づム:;.・、7咽ラルダ,vば中’z吾@ @ @ 8

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