7月号
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アメリカ著義八3頁の花〉向日葵クスクス(小粒のパスタ)花器フェズ焼の蒸し焼用土鍋のミニチュアと小花瓶モロッコの陶器には縁や糸底に金属を被せたものが多い。古くからある技術らしく、しっかりととりつけられている。この皿には幅の広い銀がつけられているが、中にはもっと大きい皿で絵付の文様と合わせて精巧にできているものもある。花は白いスカピオサ一種だけだが白斑の勝ったカラジュlム。アメリカ著義も上部が白緑色なので白を主調にした盛花だと云える。盛夏の季節、涼成事と淡色の花、白い花がよく使われるようになる。白い花と緑、そこに美しく澄んだ水が張られ、花によく合った色と形の花器、その条件を整えた上で花型を考えなければならない。花型としては風通しの良さを老慮に入れてとり合わせ、花色も葉色も新鮮さが大切である。淡色、或は白色だけで涼感のあるいけばなになる訳ではない。花器は光沢のある銀で縁どられているが濃黄色が花色を引き立てている。花材スカピオサアメリカ著義カラジュlム花器フェズ焼黄色粕銀縁皿3

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