7月号
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赤と白第三種郵便物認可桑原専脱流いけはなテキスト337号1991年7月1日発行定価廿00円(I扉月1回1日発行)桑原専廣流家元発行赤と白‘それを紅白と呼べばお祝い事の色になる。その場合、赤と白は新しい日の丸の旗の色相か標準になるのではないかと思う。私達はかなり広い幅の色相を総括して介や白と呼んでいるので、例えばこの作例の配色を赤い薇薔と白の紫陽花を紫色のコンポートにいけた説明をした場合それは大変不正確な表現で、赤い薇薔には作例のような青みか入って黒ずんで見える腔脂系の色や、黄みがかった朱色の花もある。色の違いというものは物差しで計ったように正確に表わしにくいものだか‘この作例から色々なことか考えられる。先ずこの配色は亦と白を使っていなから、かなリ落恙きのある渋さか感じられる。そしてこの花器は派手な配色をよリ華やかに見せることのでぎる色なのだか‘とり合わせた花材の配色に包みこまれてその淡紫色は静かな感じにおさまって見える。ところで同じ色の花や花器がなければこの感しか出ないかと云えばそうではなく‘近い色彩のものであればそれぞれの分量や配置を考えれば多少のニァアンスの相辿はあっても充分このいけ花の感しは表現できるのである。ぁ花材赤薇薔白紫陽花花器淡紫色柚コンポートj 'りhは,あLさぇIsl

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