7月号
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いつの間に生まれたのか、町の真中の私の家の庭に小さな緑の雨蛙を見付けた。こんな条件の悪い町の中にも未だに小動物の生きる余地が残されている。というのも京都は第二次世界大戦の戦火に会わず、古い家々の中庭に長い年月をかけて作り上げられた節制の自然が恨気よく生き続けているのであろう。その自然も近は急速に跡形もなく消されて醜悪なビルに変る。家の中は紙と花の丹りで満たしたい。使った花材は白い一旦の花と八重のトルコ桔梗。白い豆の花は小さくてもスイートピーらしい。甘い香気が優しいピンクのトルコ杭梗とよく雨蛙がいる合っている。花材豆の花(白トルコ桔梗(八重ピンク花器淡青色花瓶ザ・ウォlトン・スクール・ズィ・インターナショナルフォーラム昨年ダイアン・ダストンさんのお招きで、アメリカのウオートン大学卒業生のいけばな定期研修会が京都で行われたが好評だったので今年も同様の講留が行われた。和則の立花の展示、生花の実技を見せ、いけ花の理論と歴史の講義に続いて椴子の提供で全員が花材を受けとり日本情緒の小品花を、はなも指導に加わっていけてもらった。会期は5月初日(日)会場は東山区の京都在住の会員宅8

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