7月号
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下図の木版画は四十数年前、私が生花を描いて木版画を作ったその中の一枚である。「こうぼね」の生花だが、この花台は春日卓の丸型のもので、現在、私の手許に保存している。春日卓の長方形のものを掲載することになったので、参考のために丸形の春日車の閃を掲載することにした。版画には河骨の生花を活けてあるが、季節的にこのごろの材料であり、作品としても品格のよい姿に活かっている。いけばなを飾る台、呑炉を飾りおきものを飾る装飾用途の台、文台といわれる伝統器具など、いずれも伝統的な装飾器具です。古いョーロれる装飾台にも形式があって、いわゆるチーテープル様式のものも私述は多く見るようになりました。日本の古い合には神社寺院に用いられていた形をうつして床飾りの台に作ったもの、中国様式の形式をうつして花台に作ったもの、種々ありますが、最近のいけばなには、花台を使うことも少なくなり、それよりも簡素な苅板の類、又はテーブルセンターッパに伝えらの様式の敷布を使うことも多くなっています。ここに展示した花台類は、私の長い期間に集めたものの中での個性のあるものを展示したものですがなお来月号にも形の変わったものを写真にして、掲載しようと思っております。対ページの二月堂卓は私の30オ頃に京都祇園町の古道具屋に陳列してあったのを金18円で買ったもの、下の春日卓は昨年秋に横浜の元町の古美術店で買ったのですが、金18万円で一万倍ということになります。貨幣価値の変化は全く大変なものですね。、1J (春日卓)生花骨な心喜―,1,1. I J 巾高漆塗台(No. 8) 10 り

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