7月号
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いけばなを活けて、さて場所に飾りつける場合、花瓶に敷く「しき板」を考えることになります。敷板というと普通は習慣的に「ぬり」の敷板を使うことが多いのですが、いけばな自体、とりあわせや、スタイルが昔とは随分変化し、花器も若い陶芸家の新しいデザインが目につく此頃敷板だけは昔通りのものしか、店頭には見当りません。いきおいレースや、或は他の用途の為に作られたものを敷板の代用として、間に合わせていることが多い現状です。自分のいける花に合った敷板となると結局自分自身でそれを見付けるか、作ってみないと仕方のないことになります。そこで今日は、華道京展、日本いけばな芸術展に、実際に使用してみて、好評を得た敷板の作り方を紹介してみます。どなたにでも簡単に作れるものです。2 ヘッシャンクロス、60センチ四3 閲センチ角のラワンの角棒1材料はベニヤ板、写真のものは45センチ厚さ閲センチです。大きさは好みの大きさで結構ですが厚さは閲センチは必要です。方のもの一枚、ヘッシャンクロスには限りません。お手持ちの布地の裏へ、和紙を糊ばりして布地をしっかりさせます。① 35円位4 他に糊(ボンドーー木工用)チ本。これは荒物屋か、百貨店の台所用品売場にあります。ューブ入り1本IOo円、釘3センチ位のもの6本①の写真のように用意したヘッシャンクロスの上にベニヤ板をのせて、クロスの大きさをきめる。この時布地とベニヤ板の上下を間迩えないように、1.2と印をいれておく。そして板の大きさを布地にうつしとる。1本ー,手造りの敷き板に黒色の水盤をのせて,カラジュウム,キキョウの盛花を活ける。明るい感じの花が敷き板の布とよく調和している。新しい工夫桑原隆吉敷き板の

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