6月号
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は「中間に重点のある花形」で中間主型です。この花形は花木の材料でも、コデマリ、ナッハゼ、ユキヤナギの様な「かんぼく」類でもよく調和する形です。中間を右へ強く出して(右斜前)左方の副は後方に控えて出します。真と中間との中央の広い場所に、間と留と控をたっぷりと入れて、定した形を作ります。この花形は長い花瓶よりも、低く丸い壷、広口の花瓶の類によく調和する形です。胴はやや小さく作ります。以上、5作が瓶花斜体の品本形です。この他に「控主型」というのがありますが、これは特殊な花型で、練習用としては適していませんのでここでは省略します。この五つの柚本形は、盛花の場合も同じ考え方で通用しますから、よくこの形を練習して、枝の配岡や、形のバランスについて研究して下さい。なお、このテキストの基本形すべては、わかりのよい様に「左勝手」に活けてあります。当然、これの反対の「右勝手」の場合も同じ考え方でよいわけです。瓶花斜体型加中ゅちぅ間5主g型厄主g体炒垂五花か瓶訊垂れた形の材料、例えば、ユキャナギ、コデマリ、ヤマプキ、サンキライ、ツルモドキ、山藤の実の様なもの、草花でも垂れて咲く材料は高い花器、かけ花つり花の様な花器を選んで活けると調和のよいものです。この様な傾向の形を垂体といいます。垂体は瓶花として活けることが多く、まれには盛花にも作りますが、花器の口もとより枝のさがる形これが垂休ということになります。R垂体のうちの「真の垂れた形」で「真主型」です。写真はコデマリと紅バラの2種ですが、真は背を低く作り、特に左前斜に垂れさせます。副は左後方に出し、胴は小さく左前方へ、バラは中間の捌花を高く、留と控はっぽみを軽くさしてあります。右方ヘコデマリを挿してあるのは、これも留で、花に変化をもたせるために、コデマリとバラの二種で留を作つているわけです。(右前斜)5 安中R R 真いR

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