6月号
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ル化器華道京展の立花仙渓夜になると光る帯、触れると瞬時に主の中に隠れる葉、立志を持って漂う種子。映阿「アバタl」には神山知的な柄物が登場する。原住民ナピは天を穂、っ日本を住みかとし、狩のために野生の動物を乗りこなすが、彼らとは同い糾で紡ばれている。故も神聖な儀式は聖なる木の艇と各々が繋がっておこなわれる。什然の一部であることをsUMしながら大切な森を守って暮らしている。「アパタl」を観た感想は色々だろう。私は鳥獣と一つになって杢を自由に飛ぶシlンを観ながら、我が家の猫と気持が通い合う瞬間を思い出していた。「いけばな」も植物と一緒につくりあげるものである以上、知らぬ問に植物の声に耳を傾けている。実際に声は聞こえないけれど、一一日柴ではなくて感覚として植物の例竹を桐み、花器を選び、とり合わせを考え、いけてゆく。要するに化を愛しく思う気持ちが形になったものが「いけばな」なのかもしれない。森の奥でい枯らしていた頃の記憶が花々の遺伝fに残っていて、それが化をいけさせるのかもしれない花材チランドシア隅木繭ストレリチアの枯花幅短蘭の枯葉山有アンスリウムの枯花ガラス花瓶森の奥へ仙渓4

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