6月号
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花器の口〈の3 花六月になると京都府立植物園には花菖蒲、蓄議、そして大きなアリウム・ギガンテアが咲いている。ル忽属の花も多様だが、よく使われるのは、このアリウム・ギガンテアと、丹頂とよばれる小さな品種である。ギガンテアは−般にギガンテウムとよばれている。様々なとり合わせが表Jえられるが、作例はアンスリュlムととり合わせた中ぐらいの大きさの盛花である。花材アリウム・ギガンテウムアンスリュlムミリオクラダス花器濃オレンジ色ガラス鉢川底がくっきりと見える澄んだ水を連想させるような花器である。この爽快な水色の器の口は岩のようにごつごつとした二重構造になっている。花器の口ぎりぎりまで張った水の呆色を見せたくて、片ト刀に花を寄せ、水面すれすれに苔むした木の幹を出し、内川砂で剣山を隠した。この薄紅色の百合は乙女百合の園芸品種だそうである。乙’K百合よりも大型だが優しく可憐な印象である。足元の山紫陽花の行色で斤合の色が冴、える。花器水色紬水盤阪野鳳洋作〈2頁の花〉花材乙K百合(園芸品種)山紫陽花晒木苔仙渓棲子3 Vぎ葱ね属の花

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