6月号
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そうれしりしゃこう第三種郵便物認可粂原専慶流いけばなテキスト336号1991年6月1日発行(鉗月1回1日発行)桑原専疫流家元発行定価五00円毎年春の終る頃、茎付きのスィトピーが出てくる。茎には葉や叡間がついているので花柄だけしかついていないスィートピーより草花らしさを感じる。花屋ではこの花を枝ピーとよんでいる。蔓性の豆科の花は‘どれも似通った花か咲き‘とくに婉豆とスィートピーはよく似ているか、スィートピーは連理草属、碗豆は婉豆属と別属に分けられている。又、スィートピーは甘い豆かできるわけではなく‘その芳香によってつけられた名前で、日本に渡来した頃(+九世紀)には僻香連理草とよばれていた。作例ではグリーンカラーとオクロレウカの葉で花刑を決め、そのみすみずしい緑にピンクの茎付スィートピーをそえて季節の色彩感を与えている。グリーンカラーは仏炎芭か白花力ラーのようによく締まり茎がのびやかなものかよい。ものによっては仏炎芭かだらしなく開いているのかあるか形か悪い。又カラーのように茎を長く使う花にはオクロレウカののびのびしたしなやかさかよく合う。花材グリーンカラー茎付スィートピーオクロレウカの葉花器紺色ガラス八角型水盤茎付きのスイートピー

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