6月号
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藤嘉共あ山有薬株分け花器靖年製水盤紫の藤と山有薬をとり合わせてみると昔歩いた静かな山道の初夏が想い浮かんでくる。その頃日曜ごとに山奥の谷川に天女魚釣りに出かけていたが、あまり草花の名前を知っていなかった私にも教えられた山有薬の美しきだけは印象深く残っている。山で咲く藤も美しいものである。幹や葉は背景に溶けこんで品のよい紫だけが緑の中に浮かんで見える。枝振のよい藤を選んで封械としたのだが思ったより花の房が小さかったよ、つである。聞きかけた山有薬は姿をよく見定めてから花弁が散らないよう、そっと慎重に真、副、留の三体にいけた。花器染付方形大鉢8頁の生花図解第位回華道京展出品作流伎真払控位||真11 ,......._梅・当頁枯あ苔副世の松ら枝・秘立ら内伝花ぎ見花図)胴越の解||||名晒託木1:r流正幹2瓜け展真出||品社は前請作丹主置||流一枝9 7

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