6月号
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j)ふうし».9八表紙の花>開け放した部屋に花をいける。投人だと枝葉の間を通る風か爽やかだし、大きな水盤に浮かべた花は広い水面を微風に吹かれて動く。花器は木村盛伸さんの伝統工芸展出品作だが使っていると木村さんの土で、と焼かれた気分が手に伝わってくるような風合いである。そのような手から手への感触の伝わり方というものは触れずに観貧するだけの芸術作品とは違って府に肌に触れたような安堵惑かある使った花は芍薬と鉄線三色に板屋楓の菓。いずれも日本の風土に馴染んだものばかりである。それらの花を床の間でなく朱ホリの円中に卓上花としていけたのだか広過ぎる朱色の面をタイの手織木綿で手造りした十文字形のテーブル掛で区切り四客の座の設えとした。卓上にいける花は席についた人同`-•に士の会話の妨げにならないよう低くいけるのか常識になっているか‘不f節感を買=-fとぶ日本人の常として自然の移り変りを想い起こさせ、も話題か仏かって行くような花を選びたい。又初夏の涼感としての浮かし花は平た<満開するものか向いている。花材芍茉鉄線(白・紫・亦紫)板届楓の葉花器かいらぎ鉄彩大鉢(木村盛伸)作。hか2 そこから

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