5月号
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召←47 松□⑪おまつの枝2本を低く、枝を右へさし出して主材の形を作り、白色のボケを後方にかなり自由な形にさした。中央より前へかけては紅あざみの花2本を入れて、どっしりとした葉の群りによって全体の花形をひきしめた。この篭は高山市の民芸屋で買った「豆とおし」の扁平な篭。福色の荒目に組んだ形に野趣がある。この篭に調和するような自然趣味の花材を選んで活けたのだが、篭の内部の編み目を悠り見えるように、水入れの容器を右前関に岡き剣山を使って低く、容器の見えないように注意しつつ挿した。写真が少し悪いので充分わかりにくいが、中々雅趣のある盛花といえる。c c淡黄色のスイートサルクンの花。頭をならべて15木ほど挿してある。緑の細い茎と花の配列にエ夫がある。足もとにオレンヂ色の単弁の菊をあしらって低くさし、これは明るい感じの盛花となった。前方へ傾いて奥行きを作っている。グレーに横線のある広⑬ ..\ー、 ,;':r ,j, し、同色の二つの花材が色彩的にも明快な感覚の花といえる。洋室の棚の花として、廂店のウインドウのいけばなとして適した盛花である。スイートサルタンと菊とは別の趣味の花材サルタンの花一本、のように思えるが、その形によって色によっ花瓶に直立して挿ては品稲を越えた味わいを出すことが出来る、5 スイートサルタンぼけあざみ

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