5月号
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ラ3輪、これはかきつばたへ重ねる⑨いわゆるローズ色のバラ、紫のかきつばたとの調和が美しい。材料の関係でこの盛花は明るい感じをうける盛花、といえる。花器は暗青色の手附コンポートうのは盛花器の意味)落秤きのある色調である。花器の中へ剣山を人れそれに留めた。かきつばたは少し前方へ傾斜させて真副の形に配附し、その前方ヘバようにのびやかに挿した。かきつばたの葉、バラの葉の形がそれぞれ変っており、形の上での調和がよい。このような広口の花瓶は花器のロ(コンボートといいっぱいに挿さないで、一方の限で少しすきまをあけておくと形よく見える。このかきつばたは少し葉を斜に挿してあるが、全体に立面的に使うのが普通、、瓶花盛花の場合は少し斜めの菜をつかうことがある。cの場合も、⑪の場合も写真に見るように美しい技巧で仕上げ、のびやかに明る<挿す様に考える。かきつばたは日本趣味の花だが、カーネージョンの赤色、混色のアネモネ、チューリッ。フなどともよく調和する。袢花との配合も研究してみることである。⑪ c cかきつばたの瓶花である。副材に紅色のあざみを添えて四月から五月へかけての、盛呑の瓶花である。花器は黄褐色の陶器で、古代土器の様式をとり入れた新しいデザインの壷である。色彩的にみてかきつばたの菜の黄みどり、紫の花。あざみの紅花と猿緑の葉の配合は美しい色といえる。かきつばたとあざみは野趣の花で同じ環境の材料であるから、趣味的にみても調和のよい配合といえる。立体の副主形の花形で、あざみは中間に「9く2本、前方みじかく留の位箇の1本さしてある。花器の上部が変った形なので、この断面を葉でかくさないように注意して活けた。かきつばたは全体を少し前へ傾けて、葉はつとめて自然風にのびやかに挿した。あざみの前にも葉を重ねて変化を考えている。かきつばたもあざみも花の配列に注意すること。梨と花のすきまの美しさを考えること。ことに花堺からの立ちあがりの技巧の美しさ、など注意している。かきつばたは生花でも、盛花瓶花でも、つぼみの花だけでは姿が悪い。開花とっぽみを取合せて活けるようにしたいものである。(瓶花)やまなし、かきつばたこでまり”(ばいも)つつじ”(ナルコユリ)(盛花)青楓かきつばた雪柳の青葉”(すいれん)淡黄チュー”(天門冬)リ"ノ。フー配^11例I松”(バラ)若芦”(河骨)3 ... ...

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