5月号
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グラジオラス花器紺色ガラス花器グラジオラスは古くからヨーロッパで園芸栽培されていたと思っていたが十八世紀の終わり頃アフリカから導入され、卜九世紀になってイギリスで園芸品種が作られはじめた。円本にはアフリカからヨーロッパを経由して十九世紀末に渡来している。随分早い伝播である。葉がしっかりした剣状(グラデアテ)なのでそう名付けられたのではないかと思う。花色は白、黄、赤、ピンク、紫に斑入りもあるのでグラジオラスだけの多色いけもできる。一年中花屋にならべられているが、最も元気のいいのは夏で、台湾からも輸出されてきている。切花としては水揚げがよく、いけておくと下の方から次々に開花してゆく。作例のグラジオラスはまだか閏だが二円後には開花しはじめた。花をえらぶのには当然のことだが葉の良いもの。葉先が枯れかかって切られているのもあるのでその点を注意して選ぶ。花型行型兵,!時{LI.I 粛6

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