5月号
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子供のいけばな「葉のかたち」。三体いけいけばなでは、多くの花との出会いがあるが、同じくらい多くの葉との出会いもある。形、大きさ、色、肌触りや硬さ、厚み、光沢、斑の入り方などなど、いける花の葉の特徴を解説してあげよう。また逆に、千供に説明してもらうのも面白い。説明するには、よく観察しなければならない。けつこう私達でさえ、いい加減な見方しかしていないものである。印象に残るような特徴を一つ言ってあげる。普段の稽古でも大切にしたいことである。ユーカリはオーストラリア原産の常緑樹。以緑色の硬い葉は品種によって様々な形がある。作例のユーカリは九い業がひらひらと舞っているように見える。モンステラは熱帯アメリカ原産で、太陽の光を求めて木などによじ登っていく蔓から葉を出すが、作例のように葉に切れこみのある主材ユーカリ副材ガーベラモンステラ(里芋科)副主型の省略形ものが多い。ユーカリの粉をふいたような柴の質感と、モンステラの艶やかな葉。小さい葉と大きな葉。葉にスポットをあてて、花をいける面円みを教えてあげてほしい。先月号の誤字訂正(別号4頁)(フトモモ科)(鏑科)三体いけ副主型の省略形×不賢象普賢象。4

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