5月号
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品ーさい挿し口の多い花瓶〈7頁上の花〉この花器は先代がイタリーで買ってきた花器だと回十つ、がら「花を無造作に短かく切って、花瓶に花の姿もよく考、えずに挿しておくだけで満足している西洋人の思い付きそうな花瓶だな」と話し合ったことを記憶している。西洋人には使利かもしれないが、私達は必ずその花の出生を考えてしまうので、かえって使いにくい花器である。南欧的な赤蓄積に小葉のユーカリを長くのばした小品花である。小葉のユーカリ高さ初佃花器多円陶花瓶白磁に濃紺と赤紫の模様が描かれた一輪差しに、何をいけょうか考えていたら、絵付の赤紫色と同じ色のガーベラを見つけた。オレンジとピンクと紫を混ぜたような今まであまり見たことのない色である。あとは瑞々しい緑があればいい。庭の額紫陽花の中で横へ流れた枝振りのものを切り、若葉の聞き始めた枝を茎の線を見せて横へ出した。これだけではおもしろくないので同じ紫陽花の株に残っていた枯枝を数本加えた。色彩と線の動きを楽しむ小品花となった。花材ガーベラ額紫陽花花器菱形文白磁花瓶幅広NmJMさ初仰庭の紫陽花(花材赤喜被幅二人で眺めな7頁下)和則ωω」7

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