5月号
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ちじくし,れぽ〈はなとうつわ〈先代達が昭和二卜五年年)に始めた華道京展が、今年で五十周チ乞迎、えた。その記念展ということで、次の時代を担う若い花道家と、京都の芸術系の大学の学生の陶仲.Zとを作品の上での結び付きを求めた一画が設けられ、その席には和則が出品した。そして各流の代表者も陶を使ったいけばなをということで、桑原専慶流の前期には柳原陸夫さんの二十五年ほど以前の作品から枇新作まで買い集めた五点にいけてみた。後期には表紙の花側の私の花を残してフランスとアメリカの花器を使った三作が出品された。その全出品作は8頁に掲載したが黒と銀色で焼きヒげた柳原氏の辰新作二点の対瓶とした。それが表紙の二作である。ストレリツィア・オlガスタと無花果の晒木を使ったのが仙渓。アマリリスをいけたのは谷慶裕さんの山品作である。日本の工芸の中心地である京都では肯くから自分と同時代の工芸家の作品を使って円分のいけばなを作り上げてきている。一人の花道家のいける花は年と共に変化して行くが、創作的な花器に山合うことでも変化する。この花器にいけた第一作目に続いて、今後どのように使い上げて行く表紙の花〉(一九五O2

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