5月号
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沖縄に行くと、林の中に屯芋そっくりの大きな葉株が目につく。それが喰わず芋で、自生地は九州、山国の南部にまでひろがっている。茶色の太い韮の川部から葉柄がのび上がり、葉の大きさは印でからl灯ぐらいに育って全体で高さ2灯ほどになる。花材としては、その大きさに迫力があり、水防げもよいので、いけ花展に向いている。作例には一株のうち最小の業をえらんで使った。アルストロエメリアは百合科の花で、百合水仙ともよばれている。南アメリカが原産地で加年ぐらい前から改良が進み、花材として出まわっているアルストロエメリアは毎年輸入した地下茎を長野県でハウス栽培したものだそ、つである。一株から多数の花茎が出て向然状態ではすべて開花するが、切花では固い奮は開花しないものもあり、それが聞いた花の邪魔になるので切りとっていける。又細長い葉は弱々しいのでほとんど切りとり、作例程度残しておけば充分である。花色は白、ピンク、賞、赤、紫等豊富に揃っているので、何色かとりまぜていけることが多い。花村アルストロエメリア喰わず芋花器黄土色横長花器くわず芋11

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