4月号
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c りをかけて留めておく。次に留と控を作ります。c図の様に、細い枝を選んで留を充分まげて形を作ります。そのままで曲りにくいものは、一本一本切りだめをして、それを揃えるようにします。c図の左は留、右は控の出米上ったものです。⑭招と控を作つておき、まず留から入れて行きます。一般にこの桃のように、一種挿しの生花は留控の下部を作るのがむづかしいものです。草花で留控を作る場合(ねじめ)は入れやすいが、一種の木ものは留控がむづかしく、下部を作る様になつてくると力が落ち、よい加減なこc 胸まで花器に入れ、一応柚くばとになりやすいのです。留控を作るとき、しつかりとした技巧をもつて作ることが大切です。⑪は留を入れ終つところ、右下にあるのは控の部分です。(横くばりをかけ留める)①最後に控を入れる。控は真の右下の場所に、真と同じ形のものを小さく入れるわけです。控を入れ終つたら美しい柚くばりをかけ、足もと(みずぎわ)を整理します。以J‘標準的な活け方順序をお話しました。解説写真に気をとられて花はあまりよい出来ではありませんでした。次号にもう少しよい作品を掲載するつもりです。さて、生花は大別して左の様に区別を考えて活けます。(枝もの)猫柳、行李柳、エニシダ、彼岸桜桃、さんしゅう、彼岸桜の様に、枝をため揃えて花形を作る材料。(ぼくもの)老松、梅、桜、椿、木迎などの様に太いぼく幹のある材料(草もの)百合、なでしこ、女郎花、千鳥草の様に細い草花の生花(葉組みもの)水仙、ばらん、杜若、花菖蒲、ぎぼうし、しやがの様な葉組み材料(たれもの)枝の垂れた材料(つるもの)つるの材料の生花① ⑪ 10

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