4月号
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cデンドロビューム、ラッパスイセン、モンステラ一_一種の瓶花。洋花の取^1せである。花器は四角の壷、黒と白の図案がある。焦紋の絵が血白い。この花器に袢花はびったりとした調和だが、色彩的にもデンドロビュームの紫紅の花、ラッ。ハ水仙の淡黄、濃緑の広い葉、中々美しく明るい感じの花である。Rのボケ、ラッパスイセン、椿の盛花は糾和な美しさだが、これは明るく新鮮な感じの化である。花材と花器とが迩うとこれほど迩った慇じが出るのか、と思うほど離れた感じである。Rは和室の床の間の花としてふさわしいし、cのデンドロビュームの瓶花は、祥間の棚に飾れば闊和がよい、という花である。モンステラは1枚でも形のとりやすい材料だが、この写真のように菜を前に向けて使うと形がよい。洋種}\ うに挿すと、形がとりやすい。足も(対。ヘージの椿一種の壷)の場合との棠ものの中でも、ゴムの葉、アロカシャの葉のように広い築ものは、大体において葉の表面を前にして、色の濃い部分を前面にして見えるよとをすっぽりかくすことになり、まとまりがよくなる。図案のある花瓶は、絵が日本刷調このcの新しい絵の様な場合では、活ける花もそれに調和するように考えることになり、日本趣味のもの、袢趣味のものと自ら選択が変つてくる。したがつて絵付けの状態によって花も変つてくるのだから、拙ない絵の花瓶は花も活けられない、ということになる。花を活ける側からの望みは、なるべく単純な図案、抽象的な絵付けのものが、花は活けやすいということである。この花瓶のように花の絵でないガが好ましい。c ⑪ ⑪ ⑪白花のボケ、やぶつばきの外、軽やかに調和のよい瓶花である。この瓶花は副材のつけ方がのびやかな形である。ボケの細い枝の向うに栢を人れて、椿の形は土方へのび、下カヘ下げた形が、軽やかな形の中に変った形を作っている。ボケのヒから桁の下までS字状になった花形でやや背禍い淡'口磁の伯方へ椿を爪ねて、花器の前を装飾している。ボケは11月ころから咲き、春の花は四月まで咲く材料だが、寒い季節に咲く花が品格もよく、似朴に咲くボケは祐芽がのびて水揚げが悪く、なんとなく品格に乏しい。花が落ちやすく泊けるとき特に注意する。c 5 ` ボケつばきデンドロビュームラッパスイセンモンステラGP

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