4月号
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きぶし木五倍子この写真を揖ってから今日(三月謁一卜日)で十七日円になるが、まだこのままの姿で玄関に飾つである。赤い蓄識は大きく聞き、黄色のスプレー苔蔽もまだしっかりしている。写山パでは小さな背だった木五倍子の花は淡黄色に大きくふくらんで、枝からたわわにぶら下がっている。(左の写真)木五倍千はキブシ科・キブシ属の落葉小高木で、円本全同の山地に自生する。もともとヌルデの葉の虫こぶを五併子(ふし)と呼び、染色に使われたりお肉黒にしたりしたが、樹木の木五倍子の実をその代用に用いたところからこの名前がついた。本五倍fの枝には季節の和花を添えて静かな春を感じるのもいいが、蓄積のように明るい花を合わせる場合は枝を多くいけて、沢山の花穂で奥行きのある空間をつくるようにいけたい。その場合は少々花穂が横向きになっていても気にしないで、枝のつくるリズムを大切にする。仙渓11

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