4月号
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+化盟百モロッコのお皿使った大皿はモロッコ産。チューリップは中東が原産地。カーネーションは地中海沿岸で生まれた花。ライラックはフランス訪問読みではリラ。モロッコに限らず、地中海沿岸や中東の陶器は色は明るくて美しいのに、欠けやすい。このモロッコの大皿はチェリーキッチンでフルーツを盛ったりしている。いけばなに使、っときは、剣山の主に柔らかいパッドをあてている。そして作例のような軽い草花を使う。いけたのは赤黒いカーネーション、前の方のライラックとの聞に白いチューリップを置いて色の対照をはっきりさせている。家には沢山の花器がある。祖父以前の十日い花器、祖父の買ったもの。父と母が買った花器。家元と私が買ったのもかなりの数になる。花をいける時、何気なく選んで使っているのだが、各代それぞれの好みが出ている。外国で買った花器は別として、日本、とくに京都の陶芸家の花器の選び方にはそれぞれの代ごとの好みの述いは、わずかながら差が出ている。その違いはいける花にも出てくるのだろう。花材カーネーション〈表紙の花〉チューリップライラックモロッコ陶大皿棲子れんぎょう連麹と空春の光をまともに受けとって咲いたような連麹の黄色。同じ明るいH射しをふんわりと綿毛のよ、つな花にしたアカシアの黄色い花。どちらの黄色も明るい守主の下、広い芝生の上で跳ねまわりたくなるような花である。述麹は前の年にのびた若枝は横にのびて枝先が垂れ下がる。だから真直ぐに立ち上がらせず、横にのびるようにいける。とり合わせは色々考えられるが、ここでは黄色に淡い茶色のまじったシンビジュlムにしてみた。黄色の花には対照的な濃紺色のガラスの花瓶を合わせ、本際は鳴fu合でまとめた。4月になると、郊外を歩いて色んな草花や樹木を見に出掛けたくなる。まとめて色んな植物を知るのは植物園だと思う。有り難いことには、京都の柄物同は敷地面積も広い上に、様々な植物の手入れが行き届いていて、針葉樹林とか梅林、或いは蕎綴固と区画して植えられているので正式な名前も覚えられる。父は時々植物同で、ただぼんやりと半日過ごしてご機嫌な様子。私もそんなゆとりがあれば・・・:・。花材連麹シンピジュlム鳴子百合花持濃紺ガラス花瓶〈2頁の花〉桜子2

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