4月号
446/551

八Tもあるので、樹冠に花が一斉に木蓮には、ジュlムは山い部分が大きく、はっこの紫色の木蓮は、花弁一枚の長さが約五γ。小型の品種だが枝ふりがいい。いけた時には背ばかりだったが、四、五日して開きはじめた。大型の白木蓮だと花弁一枚が七、開きはじめると、他の存の花木を圧倒するような迫力がある。そんな姿を見ると、いけばな展でも使いたい花材だが、開くと一日しか保たないので敬遠してしまう。とり合わせた椿は紅白の絞模様の花弁で、亦い部分の色がとくに濃い品種である図鑑に似たようなのはあるが、絞模様の形や色が少し違っていたり、開花期がずれていたり、葉の形がかなり違っていたりする。木注と椿の花色に対して、シンピきりしたものを選んだ。花器は先代の買った宇野仁松氏の作品で、四十年ぐらい前のものである。好きな花瓶だが、安定がよくないので使いにくい。作例では砂利を花瓶の六分日ぐらいまで入れて、重心を下げて安定させている。テキストの作例としてはやや大型の投入だが、紫木蓮の姿を身のまわりで感じることができる。花材紫木蓮花器淡緑色粕花瓶(宇肝仁松作)II 椿シンピジュlム

元のページ  ../index.html#446

このブックを見る