4月号
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そうちか(写真下、師範会の流展見学パスツアl)ャl」で葉もよくしまり花弁が力強春の洋花二瓶飾り〈9頁上V和則主瓶チューリップ行型副瓶フリージア草型副流し花器竹筒二管。主瓶の水際高さ倉敷の中桐先生が、ご自分で作られた竹の器を下さった。窓のあいたものと、足の長いものの二つだが、どちらも見事な仕上がりで、高さと太さのバランスに品格が感じられる。竹の器は、篭にしても筒にしても、簡素な形、シンプルなデザインの方が素朴な竹の美しさが生かされる。作る手際良さが求められる。この二つの竹筒を並べて使うなら、窓あきの筒へ椿をいれて、足長の筒へ水仙なども似あいそうだが、あえて春の洋花をとりあわせてみた。窓あきの方へはチューリップを5本、足長の方へはフリージアを5本つかって、お互いに向きあうような姿にいけ、生花の二瓶飾りとした。チューリップは行の花型だが、窓の内側をすっきり見せるために、控は葉だけにして、真囲いに花を入れている。フリージアは副を長く伸ばして草の花型とし、葉はオクロレウカの細い葉を仮り事用として使っているチューリップの品種名は「ピクチくうねっていて、波型の器の装飾と面白い組み合わせとなった。立花瓶を型取った陶器の器に、本げ畑。副瓶の水際高さお畑。面をお持ちだと思う。暖かな春の日9頁下V和則桜とシンピジウムを投入にした。私達は皆、歳の数と同じだけ桜の季節を経験していることになるが、皆それぞれに桜と共に思い出す様々な場に満開の桜の下で感じたあの感覚。擦とした梅とも違う、健やかな桃とも違う、もっと親しい盛見。こちらの気持ち一つで怪しげにも見え、また優しく包みこんでもくれる。日本人にとって、桜は「母」のよ、?な存在といえるかもしれない。深い粋で私達と結びついているような気にさせる特別の花。そんな気持ちで今年は桜と接してみよう。花材本桜シンピジウム花器立花瓶型陶器ドレヲ。。岡山の皆さんと和則2月、岡山(倉敷市内)での桑原専慶流いけばな展開催のため、間ホテルと会場を往復する日が続いた。朝夕の手ふ直しゃ、途中のいけかえの準備をすませた後で会場をぶらぶらしていると、花の批評を頼んでこられることがある。花展会場で花の話に花を咲かせるのはとても楽しいが、皆さんから花材や花器の話を熱心に語って下さることも多く、いけばなへの純粋な思いや情熱に触れると、こちらの胸も熱くなる。何ヶ月も前からこの日のために花材を集めに遠くまで行ったとい、っ人も多い。日頃使ったことのない花材に挑む人。一生の、?ちに数度しかいけられないような伝承花にとりくむ人。思い入れのある花器にいける人。水あげの悪い花に付ききりで気をもんでいる人。先生の題専でどうにか一瓶いけあげた人もあっただろうが、皆さんの花に宅した気持ちを聞くと、その人にそれまで以上の親しみを感このいけばな展には大勢の方に来ていただくことができ、幻世紀の幕開けにふさわしい会となったが、最初から最後まで、骨身を削ってお世話して下さった岡山の幹部の先生方に心からの感謝を申し上げます。一週間は長かったようで短い、楽しい思い出にな灼手品した。一週蘭と桜〈8

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