4月号
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たなぎ閤芸店少し暖かくなりはじめるこ月の下旬を過ぎて三月に入ると方々の閤芸店に並ぶ花や木が目立って多くなる。私の家の近くにも鉢植の植物を売っている店はあるが、よく見に行くのは京都の大丸の屋上の園芸品売場で千種ぐらいの植物が売られている。ここの良い点は屋上といろ自然条件に近い状態に花が置かれていることである。秋口には緑の葉と、銀色の穂が風にゆれていた薄は一月、二月には冬枯れして店晒らしになっている。ところが四月になると、その鉢に新芽が十代ンほどのび上がったりしている。五月になれば買ってもいいなという人も現れるだろう。百貨店にこんな商品もあったのかと思、っと大変格仰快である。商品としての衣類や食料品ではあh得ないことだが、植物とい、っ生命体であればこそこんな売り方ができるのである。作例のゼラニュームは大丸の屋上で買った赤、濃いピンク、淡いピンクと、白の四色のグラデlシヨンである。同系統の色彩を濃色から淡色まで段階をつけ最後に白をそえるのは配色として使いやすい。緑の量を多く形を整えるのにオクロレウカの葉を使っている。花材ゼラニウムオクロレウカ花器無色透明ガラス器5

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