4月号
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かゅうピl)かゅうわさび春、四月、アイスランドポピlの花畑をご覧になったことがおありだろ、っか。濃い赤、明かるい赤、オレンジ色に黄。ピンクに白。暖かくて晴れた日に眺めているとこの世に悩みなんかなかったような気分になってくる。花弁は薄くて惨さそ、つに見、えるが水揚げはよく、日もちのする器粟科の花である。白花海芋は説明の必要もない花材だが、少し暖かくなってくると、冬の間温室で咲かせたものより茎が太く長く、花(仏炎直)も大きいのが出てくる。そして晩春から初夏には地植えの海芋が開花する。その頃の海芋は温室育ちのものより茎がよくしまり、葉もしっかりしているので生花に好適な花材となる。ベゴニアは観葉植物として多くの品種が園芸栽培されている。作例にとり合わせたのはアイアンクロス(鉄十字)のレックス・ベゴニアと共に最も普及している品種である。ポピiは赤から黄、白まで多数の色調が揃っているので、他にとり合わせる花の色は白が無難で、白花海芋の茎の水々しいふくらみがポピーによい配材となる。ベゴニアは鉢植えのを切って使つ〈表紙の花〉という品種で、色変わりているが、これもよくもつ葉物花材である。作例では海芋三本、ポピi九本、ベゴニア四枚でいけ上がっているが、海芋は二本、ポピlは五本、ベゴニアは二枚に小郡花することもできる。花材ポピl(アイスランド・ポ白花海芋(白花カラl)ベゴニアの葉花器緑色粕コンポート2頁の花〉うどは五加木科の惚の木属の草本で春の若芽が食用にされている。作例に人参芝山葵ととり合わせたのも食用栽培された市販品である。うどは独活とも書かれるが、これは、この漢字名の杢系である中国では、芹科の猪うどにこの名称がつけられており、薬用にはなるが食用にはならない。日本では古くから野生種の若芽が食用にされていて「宇登ろ呂」とよばれていた。野菜として栽培化されるようになったのは十七世紀からで、その後次第に大きく白く、軟かくなり、作例に使ったうどは太きが三、五句、長さは四十村ンもある。人参はとれたてを頂いたのだが、横向けに寝かせておいたところ、翌朝には葉が上向きにのび上がって生命力の強さを感じさせるよ、?な姿になっていた。せりしうど、っ炉}〈L2

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