4月号
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,,←レquuZHuザ羽陶コンポートストックこの盛花に使ったのと同じような枝分かれしたストックを生花に仕立てた絵が手許の資料にのせられている。天保十一年(一八四O年)出版の生花伝占なので今から一六O年も昔の生花である。大変良い委にいけられているが十七世紀にH本に渡来しているので、かなりの期間観−祭が続けられ、その山生が究められての上での生花なのだろ、っ。「手の術をそ、えて枝葉天性にそむかず」と伝書に書きそえられているが、生花とするには扱いにくいストックをこの絵のようにいけこなした江戸人には敬服したい。新来の洋花もここまでいけられればそれは日本的地但見が立派に生かされた伝統花材に入れられるべき花材となり切っている。作例のストックは朱色系のピンクと向。ポピlは朱色、オレンジ、ストックと似た色のピンクに白。反対色がとり合わされていないおだやかな配色であるその配色の中で朱色とオレンジ色のポピlの色がよく効いているが、全体に殊更作意を感じさせない自然さがこの花の良い所だろう。花材アイスランド・ポピlストック11

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