4月号
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花型副流し花器灰白色紬深鉢木瓜が好きなせいか、十一月号から今月号まで四回も使っている。そのうち二月号では木瓜とアイリスの株分けを朱塗りの龍にいけているが花型は真流しになっている。今月の作例は副のとくに長い副流しである。花器は朱色の木瓜の花が鮮やかに浮き上がるような灰白色で、左に強く張り出した副の重量感を支えるようなどっしりした深鉢を選んで足元をやや右にょせ、重い鉛の蛇の目(胴輪)で留めている。生花として木瓜をいける楽しみはいける度に思いがけない枝振りに出逢うことだろう。生花の研修会では一と月間同じ花材を使っているが、大体解説図と同じような花型でいけ続けられる。ところが木瓜は毎回、そして一人一人が全く異った花型にいけ上がる。自分で考えなければならない上級向き花材であろう。朱らオミl.'f瓜け7

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