4月号
302/551

すすカけ小手盛花型垂体副流し花器焼締め花瓶小手越は中国が原産地で、古くから渡来し庭木とされてきた落葉低示で、主幹はなく細枝が株立ちし枝は中程から湾曲下垂するので生花にもその出生の形をとりいれていける。いけ花に残る記録として古く十七世紀に「鈴懸」という名称で立花にとり入れられている。枝には花と葉が密生していて大きく弧を描き優美な姿をしているが、固くて折れやすく扱いにくい花材でもある。とくに真側に使う枝と副側に使う枝とは互に反対向に曲がっているので分かれ目までは両方を真直にのばしてから挿さなければ水際が揃わない。生花として挿す場合、も留に他の花をそえた方が小手越は美しく見える。作例には固い感じの朱木瓜をとり合わせ変化をつけた。一種挿より6 //

元のページ  ../index.html#302

このブックを見る