4月号
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第三種郵便物認可桑原専底流いけばなテキスト捌号昭和臼年4月1日発行(毎月1回1日発行)桑原菌寸前底流家元発行加本ほどのポピ1を束ねていけてみた。ポピーの花はなぴ弁」ワは紙より薄く、風とも云えないくらいのわずかな空気の動きで散り落ちてしまうのではないかと感じきせるか弱そつな花である。ところが水揚げもよく、奮が聞きはじめてから一週間はその明るい表情を失わず、私達に優しく微笑みかける。花色は、赤、黄、白を中心に、その中聞の淡黄色、オレンジ色、ピンク等があり、秋に穂を蒔いておくと翌年の三月、花壇一面に全色揃って咲きはじめるところがこの花の自然な美しきである。だからいけ花として用いる場合、一色だけえらんでいけるよりも全色揃えていけたい花材である。ポピlにそえたのはキウイフルーツの蔓だが、蔓の表面が艶のある何諸色で美しく、又複雑に曲がりくねっているので蔓っるも物の花材としての条件は満点といっていい。キウイの蔓は、自然にからみあったものを、そのままの形で足もとをくくってまとめ、煙が立ちのぼるような形で上にのばしている。全体の淡い色彩をひきしめるのに黒いランチョンマットを敷いた。花材ポピlキウイの蔓花器練り込み手方形花瓶ボピ定価五OO円

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