4月号
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、えヴhv。梅の開花は去年は、空9ぎて、桜時分まで咲いていたが、今年は早すぎたよ、つである。暖冬に輔されて咲いた梅に蜜蜂が集まっていたが、三月に入ってこの二、三日雪が降り、寒さが戻ってきている。一騎された連中は、恨めし気に天を仰いでいるに違いない。この立花は、「春を奏でる」というタイトルによせて立てたものである。放映日が丁度、北野天満宮の梅花祭(2月お日)の二日後なので、梅の立花としては大変よい季節だとい紅梅と白梅を一瓶に立ててみたのだが、伝書には盛りの花を上に、残花を下にと記されているが、ここでは枝振のいい自の苔梅を真に高く使い、中程を紅梅で彩り、その真中に白い水仙の正真を配して同色の重なりを避けている。花器は江戸時代初期の古銅立花瓶を選び、現代風な重量感の強い花型ではなく、軽いあっさりした立て方にしてみた。白梅|真・副紅梅|請・初ひか枝え楚|内見越正真l水仙松前置|松草留|水仙木留白椿花器古銅立花瓶紅白梅立花NHKの邦楽百選の枇杷|大葉薮椿胴流枝苔2

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